おはじきサッカーのウィンブルドンともいわれるフラマリーメジャー 2022 からMassimo Bolognino - Saverio Bari 戦の切り抜き(その1)
バリ選手のキックオフからのビルドアップの場面の分析
切り抜き動画の最後は切れていますが、直後にバリ選手のスマッシング反則で終わっています。まずは一度1分間の動画をご覧になってから、読み進めてください。
切り抜き動画の最後は切れていますが、直後にバリ選手のスマッシング反則で終わっています。まずは一度1分間の動画をご覧になってから、読み進めてください。
開始時のフォーメーション
バリ選手 5トップ 5バック
マッシモ選手 9バック
※9バックといっても、マッシモ選手はセンタースペース、ハーフスペース
までをカバーして、いわゆるサイドスペースはカバーしていません。
通常は、7バックでハーフスペースまでをカバーすることが多い
と思いますが、おそらくこれも意味があってしていることと思います。
①バリ選手のキックオフ
バリ選手は、キッカーをウェイビングを使い左サイドへ配置していきます。
9バックでありながら、サイドスペースが空いているところを突こうと
と考えたのだと思います。また、マッシモ選手が9バックのため、残っている一人では、キックオフ直後にプレスをかけることができないとみているのだと思います。
そして、マッシモ選手のブロックフリックはプレスに行くのか、サイドをケアするのかあいまいなものとなってしまっています。
②バリ選手のセカンドフリック
再びウェイビングをしながら、マッシモ選手のトップをスマッシングしながら、ボールを左サイドの2人の前にボールを運びます。
③バリ選手の左サイドスペースでのキープ
バリ選手は、そのまま数的に多い状況を作りながら、左サイドスペース
で起点を作る作業に入ります。
マッシモ選手は、3人の選手を使いながら、プレスをかけていき、また、
ブロックが完成させ、バリ選手の侵入を阻止することに成功します。
④バリ選手右サイドへのサイドチェンジ
バリ選手は、マッシモ選手の守備が完成したため、右サイドへボールを運びます。プレスがかけにくいような位置へボールを運んでいるのが分かります。
マッシモ選手は、ブロックを崩し、ボールを追いかけます。2選手でプレスをかけ、1選手は、右サイドスペースへブロック役として運びます。
⑤バリ選手がプレスをかいくぐり再び左へサイドチェンジ
バリ選手は、右サイドの2人でマッシモ選手のプレスを外し、守備が手薄となった左サイドへボールを折り返します。
ここで注目したいのは、バリ選手の最初にいた3選手はまだ左サイドに張っているということです。守備にギャップができ、バリ選手の攻撃3人の前にスペースができています。
このあと、珍しくバリ選手は手数をかけてしまい、シュートエリアまでボールを運ぶことが出来ませんでしたが、キックオフ直後のプレイとしてはよかったと思います。
やはり、9バックで守るときの対応のケースとして勉強になりました。
といわゆるバイタルエリアで大きくサイドチェンジを繰り返されると、守備は、ブロックを崩して、プレスをかけることが多いと思いますが、今回の場合は、相手右サイドを気にしすぎたような気がします。
私自身も、一度サイドをせめて、一旦サイドチェンジして、プレスおびき寄せてブロックが手薄になったところにまた戻って攻めるのは好きな崩し方ですが、名手マッシモさんも試合の序盤のせいか、対応が遅れがちだったのかと思います。
キックオフ後しばらくプレスをかけられない9バックは、どうなのかな? と思ってしまいますが、いかがでしょう?
https://youtube.com/clip/UgkxDIVbz4opje8_0ckA4QO48389mhnWy24L
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